住宅会社選び 地元工務店の倒産リスクへの対処法

先日のご相談で住宅会社選びのお話になった時、地元工務店のリスクをどのように見極めればよいのか?とのお話が出ました。地元工務店は会社規模も保証内容も品質管理もばらばら。大手ハウスメーカーに比べると、どうしてもリスクは上がります。そこで、品質チェックの方法と合わせて倒産リスクを抑えるポイントをお話ししました。

 

工務店の倒産リスクには、施工中の倒産リスクと建物完成後の保証期間内の倒産の二つがあります。このうち後者の完成後の保証期間内の倒産リスクについては、もともと10年間の保証が法律で義務付けられており、そのための瑕疵担保保険も用意されています。それに対し、施工中に倒産してしまったら、工事も中断し、工事を引き継いでくれる工務店を探さなければいけなくなったり、なんとか工事を引き継ぐ工務店が見つかったとしても追加費用がかかることもあります。そんな施工中の倒産への備えとして、「住宅完成保証」という制度があります。この住宅完成保証制度は、万一施工中に工務店が倒産してしまった場合、追加でかかる費用を保証会社が負担してくれたり、工事を引き継ぐ工務店をあっせんしてくれたりする制度です。保証にかかる費用は10万円程度です。

 

また、この住宅完成保証制度は、すべての工務店が利用できるわけではありません。保証会社が保証するにあたっては、倒産リスクの高い工務店の保証は引き受けてくれませんので、工務店の経営状態を保証会社がチェックします。まずはそのチェックを通ったら保証会社に工務店が登録を行って完成保証をかけられる一定の枠を確保したうえで、個別の保証を申し込むというわけです。ですので、完成保証会社に登録して、一定の完成保証をかけることができる状態であれば、外部の第三者である完成保証会社のチェックは通っていることになります。その審査が絶対安心と言い切れるものではありませんが、一定の審査を通っている分、倒産リスクは低いと言って差し支えないでしょう。実際に完成保証を依頼するかどうかは別として、完成保証をかけられるか工務店に確認することで、ある程度良好な経営状態にある工務店を見極められるという訳です。住宅完成保証制度の詳細については、下記のような保証会社のHPをご覧になって下さい。

 

株式会社住宅あんしん保証

住宅保証機構株式会社

 

なお、とても気に入った工務店が、完成保証をかけることができないということであれば、自衛手段として建築費用の支払いは工事ができた分のみ分割して払っていく出来高払いとし、過払いの状態にならないようにした方が良いでしょう。

 

 

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家計とマイホーム相談室 草野芳史

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