住宅ローン 金利が上がっているのに、長期固定金利の住宅ローンの取り扱い金融機関が減っている理由【東海エリアの実情】

本日、これから家づくりを始めようという方と、マイホーム予算診断(ライフプラン)作成に向けたヒアリングをしました。その中で住宅ローン選びや金利タイプ、名古屋周辺の東海エリアの金融機関の実情をお伝えしました。実は。昨年から目に見えて住宅ローンの金利が上がっているにもかかわらず、将来の金利上昇リスクのない固定金利タイプの住宅ローンの取り扱いを止める金融機関がなぜか増えているのです。そこで今回の記事では、実際に名古屋を中心とした東海3県で起きている「地銀・信金の長期固定離れ」の背景と、それでも安心して住宅ローンを選ぶための具体的な方法を解説します。

 


1.【地銀や信金が撤退?】長期固定金利型住宅ローンが減っている背景


このところ長期固定金利の金利が上がるなか、東海エリアの地銀・信金のいくつかが、全期間固定型の住宅ローンの取り扱いを終了しています。その理由として考えられるのは、

🔹 金利が上がる局面で銀行側のリスクが高まる

🔹 金利ヘッジのコストが高く、利益が出にくい

🔹 貸し倒れリスクは変わらず、銀行としては割に合わない

といったところ。つまり、固定金利ローンは「借りる側にとってリスクのない安心な商品」である反面、「貸す側にとってはハイリスクの商品」となります。その結果、地銀や信金などの地域金融機関が取り扱いを減らし、長期固定金利を扱うのは資金調達力や資本力のあるメガバンクや信託銀行、ネットバンクといった大手ばかりになっているのです。

 


2.【今が狙い目?】フラット35が「かなりお得」な理由


こうした中、金利上昇リスクのない固定金利タイプの住宅ローンを選ぼうという際に注目すべきなのがフラット35です。以下のような国策的優遇も追い風となり、民間金融機関の固定金利タイプの住宅ローンより条件が良いケースも増えています

  • フラット35S子育てプラスで当初5年または10年(条件によってはそれ以上の年数)、金利が最大1.0%引下げ
  • ✅ 金利上昇局面でも比較的上げ幅が抑えられている
  • ✅ 全国どこでも同条件で利用可能(地域差が出にくい)

金利上昇が見込まれる今、「金利を確定させたい人」にとって有力な選択肢といえるでしょう。

 


3.【実は地元にもある?】地銀・信金でも“穴場”の固定金利があることも


ただし、すべての地銀・信金が固定金利タイプの住宅ローンの取り扱いをやめたわけではありません。実際に、名古屋や東海3県の一部の地銀・信金やJAでは、今もフラット35やメガバンクより好条件の固定金利タイプの住宅ローンを扱っているケースがあります。金利だけでなく、手数料や団信の内容などを含めて総合的に見たときに、非常に魅力的な商品が“ひっそりと”存在していることもあるのです。実際に、ちょうどいま住宅ローン選びのご相談を頂いている方には、6月中の事前審査申込みで、年内いっぱいまでの融資実行で特別な金利優遇が適用されるキャンペーン中の金融機関をご提案しました。

 

ただし、地銀・信金やJAはあくまで地元の金融機関であり営業エリアが限定されているうえ、こうした商品も「いつまで取り扱うか分からない」のが実情。金利上昇リスクの高まりや金融機関の方針転換で、突然の販売終了となる可能性も十分にあります。こうした最新の金融機関ごとの動向や商品比較は、FPなど専門家に聞くことで初めて分かることも多いのが実際です。

 


4.【固定金利を希望するなら?】借り手が取れる3つの選択肢


長期固定金利タイプの住宅ローンを希望する方が取れる具体的な選択肢は以下の3つです。

  1. フラット35S・子育てプラスの活用
    公的支援が受けられ、民間ローンより条件が良いケースも。
  2. メガバンクや信託銀行、ネット銀行を検討
  3. 一部の地銀・信金、JAの商品もチェック
    タイミングによっては、意外な“掘り出し商品”がある場合も。

 


5.まとめ:固定金利を選ぶなら「情報とタイミング」がカギ


固定金利タイプの住宅ローンは、選べる選択肢が減りつつあるのは事実です。でも、フラット35Sなどの国の支援制度や、一部のネット銀行・地銀・信金・JAが提供する好条件の固定ローンを上手に活用することで、金利上昇リスクに備えることは十分可能です。ポイントは、「タイミングを逃さないこと」「いかに最新情報を知るか」です。気になる方は、お気軽に家計とマイホーム相談室にご相談下さい。

 

✅ この記事を読んだあなたが今すぐできること

  • 📌 フラット35S・子育てプラスの内容や金利をチェック
    (住宅金融支援機構・取扱金融機関の公式サイトで確認)
  • 📌 地元金融機関の「今だけの固定型商品」があるか調べる
    ※ネットには載っていないことも多いため、窓口やFPに直接確認を
  • 📌 比較・判断が難しいと感じたら、住宅ローンに強いファイナンシャル・プランナーに相談を!
    ※家計とマイホーム相談室でもお手伝いしています

 

 

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名古屋駅前の住宅専門ファイナンシャルプランナー

家計とマイホーム相談室 草野芳史

https://my-home-fp.com/

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