暑い日が続く中、今年もお盆の時期がやってきましたね。先日ご相談いただいたご夫婦とのお話でも、「お盆休みはどう過ごされる予定ですか?」という話題が出ました。
実はこのお盆という時期、家づくりにとって絶好のチャンスになるのです。「えっ、なぜお盆がチャンスになるの?」と思われたかもしれません。それは、親や兄弟など、家族・親族が一堂に集まりやすい特別なタイミングだからです。
家づくりは、夫婦だけで決めたい気持ちがある一方で、「親はどう思っているのかな?」「兄弟から反対されないだろうか…」と不安を感じる方も少なくありません。特に最近は、親や親族の意向を知らずに家づくりを進めてしまい、後になってトラブルになるケースも。
だからこそ、お盆のような自然に話ができる機会を上手に活用することが大切です。今回は、お盆に家づくりの話をするべき理由と、親族と話すべき5つのポイントをわかりやすくご紹介します。
1.【家づくりと親の理解】お盆は「親の希望」を聞く絶好のタイミング
家を建てるとき、特に配慮したいのが親の気持ち。たとえば、親が「一緒に二世帯住宅を建てたい」「老後は一緒に住んでほしい」と考えている場合、それを無視して家づくりを進めると後々大きな溝が生まれます。
お盆の帰省は、リラックスした雰囲気の中でじっくり親の本音を聞ける貴重な機会。親の希望も聞いたうえで自分たちの思いを伝えることで、よりよい家づくりの第一歩が踏み出せます。
2.【兄弟との関係】「親の老後」は家づくり前に話しておきたい
意外と見落とされがちなのが、兄弟との調整。家を建てると、「親の世話は誰が見るの?」「相続に影響しない?」といった感情的なズレや利害対立が起きることも。
建築地が実家に近いか遠いかに関わらず、兄弟の理解と合意は欠かせません。親の介護や相続の話題にも関わるため、お盆のような集まりの場で「事前に共有しておく」ことが、のちのトラブル回避につながります。
3.【資金援助のチャンス】贈与税の非課税制度を話題に出してみる
家づくりの費用は大きな負担。「親に援助を頼みたいけど、切り出しにくい・・・」という方も多いのでは? そんなときに使える魔法のフレーズがあります。
「ファイナンシャルプランナーに聞いたけど、家を買う時の親から子への資金援助って、トクするらしいよ」
これは、住宅取得資金の贈与税非課税制度をうまく話題にする方法。親に少しでも援助の意思があれば、きっと何らかのリアクションがあります。言うだけなら無料、援助を引き出せたらめっけものです。ダメもとで、この機会にぜひ話題にしてみましょう。
4.【親戚への報告】応援・祝福をもらえる可能性も
最近は親戚が口を出すことも減っていますが、家を建てるという話題はやはり注目度が高いものです。「新築祝いを出したい」「土地のことでアドバイスしたい」という親戚もいるかもしれません。
また、お盆や正月などの親戚が一堂に集まる場で報告しておけば、個別に一人ひとりへ説明する手間も省けます。円満な親戚づきあいを保つためにも、「このタイミングで話しておく」ことに大きな意味があります。
5.【次のチャンスは?】お盆を逃してもシルバーウィークがある
「今年は帰省できなかった…」という方も安心してください。9月にはシルバーウィークというもうひとつの大型連休があります。お盆と同様に、家族や親戚が集まりやすい時期なので、次回のタイミングに備えて準備しておきましょう。事前に伝えたいポイントをメモしておくと、話がスムーズに進みます。
【まとめ】お盆の家族会議が、後悔しない家づくりの第一歩
家づくりは、自分たちの人生だけでなく、親族との関係にも影響を与える大きな決断です。だからこそ、家族・親戚との「共有」や「調整」は欠かせません。
お盆のような自然な団らんの場を利用して、
・親の意向を確認する
・兄弟と今後の役割をすり合わせる
・資金援助の可能性を探る
・親戚にも報告しておく
こうした行動が、家づくりを円満に進めるカギになります。
✅ 次の連休で家族会議を開く準備をしてみませんか?
✅ 「親にどう話そう?」と悩んだらご相談下さい!
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
マイホーム購入前に、中立な第三者にご相談を!
名古屋駅前の住宅専門ファイナンシャルプランナー
家計とマイホーム相談室 草野芳史
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□