住宅ローン 住宅ローンの申込書類は銀行によって違う

昨日、お電話にてこんなお問合せが入りました。
住宅ローンの本申込にあたって、
住宅会社が必要書類を間違えていたけれど、
これってどうなの? というもの。
何千万円もの住宅ローンの申込みの書類に不手際があれば、
これから新築する住宅でもミスがでるのでは?ということで、
こんな住宅会社止めてやる! くらいの勢いです。
確かに重要な書類に間違えがあったというのは問題。
でも、これって住宅会社だけの責任なのでしょうか?
住宅ローンの申込みにあたっては、
住宅ローンの申込書以外に様々な添付書類が必要となります。
大きく分けると、
 1)申込者自身の身分証明(印鑑証明、住民票、免許証、健康保険証等)
 2)申込者の所得を証明するもの(源泉徴収票、確定申告書等)
 3)物件関係資料(売買・請負契約書、図面、見積、登記簿等)
の3つ。
このうち、住宅会社が用意するのは3の売買・請負契約書、図面、見積。
それらの書類について、住宅会社は銀行と直接やり取りをして
準備をしていたとのこと。
それなのに何で間違えが発生したのか?
お話しを聞いていると、今回の住宅ローンの申込みは
銀行側の都合で、かなり時間がタイトになっている模様。
そして、必要書類について、
銀行側の説明が間違っていた部分もあった模様。
実は、住宅ローンの申込み書類というのは、
銀行によって違います。
仮申込(事前審査)の時に必要なものや
本申込(本審査)の時に必要なものも違います。
例えば、銀行によっては本申込の時に
工事請負契約書が必須のところもあれば、
図面と見積があれば契約書はいらないということもあります。
ちょうどいま審査をお願いしているある銀行の場合ですが、
本申込の段階で工事請負契約書は不要なものの、
図面に記載されている建物の面積が変わるとNGなんて例もあります。
また、本当に手元に預貯金があるのか、
銀行の通帳のコピーを要求される銀行もあります。
何度も取引のある銀行であれば“ツー”“カー”でできるでしょうが、
初めての取引であり、しかも期間がタイトだったら・・・
銀行によっては、担当者が不慣れということもあります。
お電話でのお話しなので詳しくは状況をお聞きしていませんが、
書類について行き違いが発生するのも止む無しかもしれません。
確かに重要な住宅ローンの書類で不手際があったことは
褒められたものではありませんが、その住宅会社は
急きょ対応して期日までに書類を揃えたそう。
トラブルに対して誠実かつ前向きに対応してくれたなら、
その住宅会社を止めるほどのことではないかもしれません。
中には、トラブルを他人のせいにしたり、
言い訳ばかりして逃げ回る担当者や住宅会社もあります。
何事も順調な時には隠れていますが、
トラブルの時こそ本性が見えるもの。
今回のご相談者には、ここはひとつ冷静に、
住宅会社の対応を見極めるいい機会と考えた方がよいでしょう、
とお伝えしました。

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