住宅ローン 2017年の住宅ローンの金利動向は?

新年あけましておめでとうございます!
皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
草野は実家に帰省したり、親戚回りしたりと、
家族でお正月を堪能しています。
(少々食べ過ぎで胃が重い(^^ゞ)
昨年は更新も疎らになってしまいました。
今年はもう少しマメに更新していきたいと思いますので、
どうぞ、よろしくお願いいたします。
その新年第一弾の本日は、新年らしく
2017年の住宅ローンの金利動向を予測してみます。
          * * *
2016年の住宅ローンの金利は、日銀のマイナス金利政策や
イギリスのEU離脱問題などの影響で低金利競争がますます激化。
8月にはフラット35が0.9%と過去最低を記録するに至るなど、
まるで「低金利バブル」の様相を呈していました。
ただ、2017年は少々風向きが変わりそうです。
金利タイプ別に順番に見ていきます。
まず、変動金利タイプ
こちらは、主に景気をもとにした「日銀の金融政策」の影響を受けます。
日銀は現在、景気が悪いためマイナス金利政策をはじめとする
金融緩和を行っているため、住宅ローンの変動金利タイプも
0.5%前後の水準まで下がっています。
これらの金融緩和政策は、インフレ率(年間の物価上昇率)2.0%という
目標を達成するまで継続される予定。
ただ、今のところIMFの推計によるインフレ率は
-0.16%となっており、目標達成の時期は分かりません。
そのため金融緩和政策は当面継続されるため、
2017年の住宅ローンの変動金利タイプは現状のまま推移すると思われます。
次に長期固定金利タイプです。
こちらは主に長期国債の利回り(いわゆる長期金利)の影響を受けます。
長期金利もマイナス金利政策の影響を受け、そこにイギリスのEU離脱が加わり、
昨年7月には過去最低の-0.3 %にまで低下。
それがフラット35の史上最低金利の更新につながりました。
が、2017年はこれまでの動きが大きく変わる可能性があります。
一番の要因は、トランプ氏のアメリカ大統領就任です。
トランプ新大統領の大胆な経済政策によりアメリカ経済が復活すると、
日本の住宅ローンの長期固定金利が上がる可能性があるのです。
日本国債に投資されている資金がアメリカ企業の株式やドルに回り、
日本国債が値下げ=利上げし、それに連動して
住宅ローンの固定金利タイプの金利も上昇するためです。
実際に昨年の大統領選後、
トランプ氏への期待からすでにこれらの動きが出ています。
今のところはあくまで“期待”でマーケットが動いているだけですが、
トランプ氏の政策が実際に動き出せば、
この動きが加速する可能性もあります。
ただ、トランプ氏の政策が空振りに終われば、
逆に日本の長期国債に買いが集まり、
住宅ローンの長期固定金利が下がる可能性もあります。
また、長期金利の急激な変動による景気への悪影響を懸念する日銀が、
長期金利の利上げを抑制しようとするでしょう。
日銀は思惑通りにいけば長期金利はおおむねプラスマイナス0%前後で推移し、
住宅ローンの長期固定金利タイプも現在の水準で推移するでしょう。
結局のところ、住宅ローンの長期固定金利タイプは
アメリカの経済情勢と日銀の金融政策の綱引きで決まると言え、
トランプ氏の政策が見えない現時点では明確な予測は難しいところ。
逆に言えば、春先までは極端な金利の動きは出にくいので、
昨年から続く低金利を活かすなら
できるだけ早く住宅ローンを実行するのが確実です。
最後に固定金利期間選択タイプですが、
10年未満の短期は変動金利タイプと、
10年以上の長期は固定金利タイプと
同じような動きをするでしょう。
・・・ということで、変動金利タイプはともかく、
長期固定金利タイプについては、
「現時点でははっきりし予想は難しい」
という予想になってしまいました(^^ゞ
大方の下馬評を覆して当選したトランプ新大統領ですから、
予測困難というのも致し方ないところ、
ということでご容赦くださいませm(_ _)m
もしかしてもしかすると、当面上がることは無いと予想している変動金利タイプも、
 トランプ氏の経済政策が大当たり
  ↓
 世界経済が上向き
  ↓
 日本も好景気
  ↓
 変動金利タイプも上昇
なんていう劇的な変化が起こるかも?
(さすがに2017年中にそんなことは無いでしょうが、
 2~3年後にそんな事態になっていたりして?!)

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