家計 「中部電力の料金が3~4割安くなる」という電話がかかってきたら!?

昨日、自宅で仕事をしていたら娘が書斎にやってきて、「お父さん、中部電力から電気代が安くなる案内だって」と電話機を差し出しました。電話に出たところ「こちら、中部電力の環境推進なんたらで、電気料金がいまより3~4割お安くなる中部電力の特別なプランが適用できるようになったので、そのご案内です」とのこと。この電話、結論から言うと、ある業者の営業電話。でも、露骨に「中部電力」を強調するものの言い方で、うちの娘だけでなく草野自身も始めは中部電力からの電話と勘違いしてしまいました。「消防署の方から来ました」と言って消防署員と混同させるのと同じ手法ですね。人によってはそのまま中部電力からの電話だと信じてしまう可能性もあります。そこで、どんな手口なのかを公開します。

 

◆「中部電力」を強調する

中部電力と言えば、東海地方では知らない人のいない公益企業ですから、その知名度や安心感を最大限使っています。例えば、冒頭で名乗ったのも、草野には「中部電力の環境推進なんとかグループ」と聞こえましたし、「電気代がお安くなる」と言えば済むところ、「中部電力の料金がお安くなる」と言ったりしています。草野はなんだか怪しさを感じたので「そちらは、中部電力の社員の方ですか?」と聞いたら、「中部電力ではなく、中部電力のおトクな料金プランをご案内しているものです」といった言い方をしていました。

 

◆売込みではなく、案内というスタンスに徹する

露骨に売り込むのではなく、「このたび新しい料金プランが適用できるようになりましたので、そのご案内です」とか「決して料金プラン変更のお願いではありません。どれくらい料金が安くなるか比較したうえでご判断下さい」といったものの言い方をしています。草野も中部電力のグループ会社にいたことがあるので分かりますが、中部電力はこんな営業電話をしませんので、できるだけ営業色を排しているのでしょう。

 

◆「おトク」を強調する

営業色を排していてもそれだけでは売れませんので、やはり「新プランはおトク」というのを強調しています。おトクなら話だけでも聞いてみよう、と思ってしまいますよね。ちなみに、電気代とガス代の合計が毎月1万円以上払っていれば効果があるそうです。

 

◆電話をかけてきた担当はあくまでテレアポ要員

電話をかけている担当者は詳しいことは分からず、「ちょうどいまお客様の地域に担当者がお伺いしているので、ご都合のよいお日にちをお知らせ下さい」とアポイントを取ろうとします。典型的なテレアポですね。ちなみに、電話の背後からかなり音が聞こえるので、同時に何人ものテレアポ要員が営業電話をかけていたのかもしれません。

 

といったことろで、こうやって書いてみると典型的な営業電話だと分かりますが、慣れていないと中部電力からの案内だと勘違いし、訪問営業を受けてしまいそうです。この会社の電話番号を検索したら、同じような営業電話がかかってきたというクチコミがたくさん見つかりました。ちなみに、電気代とガス代が安くなるからくりは、ガス給湯器をエコキュートに変えて、電力メニューを変えることのよう。おそらく設備屋さんで、エコキュートの取り換えで利益を上げているのでしょう。実際に光熱費が下がるなどのメリットがあるなら良いのですが、本当にちゃんとした光熱費の試算をしてくれるのかも何ともエイません。このような電話がかかってきたら「中部電力だから安心」といった先入観で話をせず、本当に中部電力からの電話なのかをよく確認することが重要ですね。

 

 

 

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