住宅ローン 11月の住宅ローン金利は4か月連続で大幅利上げ

昨日ご紹介した通り、日銀が金融政策を見直しから一夜明けた本日、各金融機関の11月住宅ローン金利が出そろいました。日銀が長期金利(日本の10年モノ国債の利回り)の上限としていた1.0%について、オーバーすることを許容したため、今後長期の固定金利がさらに利上げする可能性が出ましたが、11月の金利は日銀の政策変更の前に決まっていた(と思われる)ため、実はまだ影響が出ていないと言えます。

 

が、日銀の金融政策の見直しの影響がなかったとしても、すでに10月の下旬には長期金利が0.8%台後半まで上がっていたため、結局11月の住宅ローン金利は、長期の固定金利タイプや固定金利期間選択タイプを中心に前月から最大0.2%程度と大幅な利上げとなりました。例えば、みずほ銀行の35年固定は10月の1.76%から1.93%と0.17%の利上げとなっており、今年7月の1.39%と比べるとこの4か月間で0.54%もの大幅利上げとなっています。フラット35(返済期間20年超)も同様、10月から0.08%の利上げの1.96%となっており、これは2015年頃の金利水準となっています。

 

これに対して変動金利については日銀の金融政策は変わっていませんが、銀行によっては先月同様、長期の固定よりも変動金利タイプの販売に注力するためか、りそな銀行のように利下げを行った銀行もあり、0.3%を切る金利もチラホラ見かけるようになりました。ネットなどでも、利上げの進む固定金利タイプよりも当面金利の上がらない変動金利タイプで早めに元本を返すこと推奨するなど、固定金利離れがさらに進むかもしれませんが、将来的な金利上昇リスクがあることには注意が必要です。

 

今後ですが、昨日もご紹介した通り日銀の金融政策変更の影響が出るのは12月の金利で、海外でもまだ利下げの動きは出ていないため、年明けまで含めて長期固定金利タイプの利上げが進む可能性があります。仮に長期金利が1.0%を超すようになれば、過去の推移からいえばフラット35(返済期間20年超)が最大2.5%くらいまで上がることもあり得ます。そこまで上がらなくても、来月は2.0%くらいにはなるでしょうし、海外の利上げが継続もしくは利下げに転じなければフラット35は2.2~2.3%くらいまで上がる可能性は十分あり得ます。来年中には海外の利上げも止まり利下げに転じる可能性は十分あるため、これから固定金利タイプの住宅ローンを借りようという人は、当面はできるだけ実行時期を遅らせて利下げを待つのも一つの方法でしょう。

 

 

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