住宅ローンのご相談の中で、一つ鋭いご質問がありました。それは「銀行と話をする時の注意点はありますか？」というもの。
お金を借りる側だから、銀行に平身低頭、下手に出なければいけないという訳ではありませんが、かといって「お客様は神様だ」と威張って良いわけでもありません。これ、逆効果ですからね、ご注意下さい。そんな威張る人はほとんどいないと思いますが、住宅ローンを借りるのは初めての方が多いでしょうし、銀行からお金を借りるという経験はほとんどないでしょうから、どんなふうに振る舞えばよいのか難しいかもしれません。でも、そう難しく考えることはありません。
まず勘違いしがちなのは、銀行は審査をする側なので、担当者に手の内を見せない方が良いのでは？という考え方。これは二つの点で間違っています。
まず、自分に不利と思われることを隠そうとしても、ほとんどのことは銀行が審査の際に調べればバレてしまいます。例えば勤続年数が短いので入社時期を詐称しても、健康保険証などを調べれば一発でバレてしまいます。その嘘がばれたら、信用が一気になくなり、通る審査も通らなくなります。ご注意を！
また、銀行とひとことで言っても、住宅ローンの申込で話をする窓口担当者と審査をする部署では立場やスタンスが全く違います。審査部門は厳しく審査をする、言い換えると貸してはいけない人を見極めようとしてきますが、実際話をする窓口担当者はノルマもある営業マンで、できるだけたくさん貸したい立場。お金を借りたい側とは利害が一致するので、いかに担当者と仲良くして信頼関係を作り、より「この人のためにローンを通したい」と思ってもらうことも重要。ですので、できるだけ担当者が動きやすいよう、言われた資料はキッチリ用意することもポイントで、資料も単にそろえるだけでなくキッチリファイリングするとか丁寧に字を書くなどもちょっとしたことですが、そのちょっとしたことでより審査を通そうという気にもなるでしょう。
言ってみれば当たり前のことですが、当たり前のことができるということは「貸したお金をキッチリ返してくれそう」という評価にもつながります。節度ある対応を心がける、という当たり前のことが銀行と話をする時のコツと言っても良いかもしれません。
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マイホーム購入前に、中立な第三者にご相談を！
名古屋駅前の住宅専門ファイナンシャルプランナー
家計とマイホーム相談室 草野芳史
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