住宅会社選び 注文住宅の契約前に確認しておきたい資料は

先日、立て続けに住宅会社との工事請負契約を控えたご相談がありました。ただ、状況をお聞きしていると「このまま契約をしてしまうとトラブルになりかねない」と思われたたため、契約前にやるべきことのうち、確認すべき資料についてお話ししました。住宅会社によって、契約までの流れと契約後に決めることに差があります。大手ハウスメーカーならある程度の間取りが固まった時点で契約を交わし、間取りの確定や設備や内外装などの仕様決めは契約後になります。また規模の小さな工務店の場合、間取りや仕様などが全て固まってから契約を交わすこともあります。後者であれば契約後の打合せにより追加・予算アップが発生することは少ないですが、前者の場合だと契約後の打合せでどんどん追加が発生し、金額が思った以上に上がってしまうことがあります。そこで、契約後に詳細な打合せを行う場合は、契約前に下記の資料を住宅会社に揃えてもらい、しっかり内容を確認することが必要です。

 

まず一つ目が、プラン(間取)です。全てを確定しなくても構いませんが、とりあえずの仮のものではなく何度か打合せを行っておおよその配置や間取り、広さについてはほぼ納得した状態にしておきましょう。もし契約後に大幅に間取りを変えたり面積が変わると、金額も大きく上がる可能性があります。また、それらの資料としては、平面図(間取)だけでなく立面図(外観)や配置図も提出してもらいましょう。

 

二つ目が、金額の分かる見積や資金計画書です。建物本体の詳細な見積は住宅会社によっては提示されないこともありますが、少なくとも建物本体だけでなくオプション工事のほか、概算でも構わないので付帯工事(別途工事)や諸費用なども含んだ全体の資金計画が分かるものが欲しいですね。

 

三つ目が、建物の仕様が分かる資料。内外装などの仕上げ材やキッチンや浴室などの住宅設備機器が一覧になった仕上表があるとベターです。それが無い場合は、カタログなどで確認したり、できれば実物をショールームやサンプルなどで確認しておきたいですね。

 

これらは準備に手間がかかるため、住宅会社によっては「会社のルールで詳しい資料は契約後でないとお出しできない」などと面倒臭がって資料を出し渋ることがあるかもしれませんが、この3点がセットで揃わないと「どんな家」が「いくらで建つのか」が分らないので、いくら大きな値引きがあっても意味がありません。用意してもらえないなら他社にすると言って強く要望しましょう。その際、仕上げや設備については「まだ打合せをしていない(決まっていない)ので、資料が作れない」と言われたら、それまでの打合せを踏まえて想定されるグレードや、住宅会社の標準仕様のもので構いません。大事なのは“確定”していることではなく“確認”することです。確認せずに契約してしまうと、あとから詳細打合せをして思っていたものと違った時に「シマッタ!」となりかねません。

 

その上で、契約書と契約約款などの契約関係書類もあらかじめ提示してもらい目を通し、工期や支払いタイミングなども必要に応じて確認や変更すれば万全です。何千万円もする人生一回きりの買い物になる方も多いので、トラブルになることを考えれば多少の手間と時間は惜しまないのが正解です。

 

 

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