先日いただいたお問合せに「カフェの店舗併用住宅を建てるにあたり、店舗部分も住宅ローンで借りることができますか?」というものがありました。以前当コラムにも掲載しましたが、このご質問は時々いただきますので、その回答をもとにあらためて基本的な考え方を解説します。
単刀直入に言うと、店舗併用住宅を建てる・買うにあたって住宅ローンは利用できますが、ローンの対象となるのは自宅部分のみで、店舗部分も住宅ローンを借りることは一般的に難しいです。その理由は、住宅ローンが「自宅取得用」のローンであり、店舗などの事業用ではないからです。そのため、店舗併用住宅を建築する際は、自宅部分以外の店舗部分用の資金を現金や他の事業用ローンで用立てする必要があります。また、店舗併用住宅の自宅取得分で住宅ローンを利用する際も、自宅部分の面積が建物全体の50%以上ないと借りられないのが一般的です。
ちなみにこのご相談者は住宅会社からフラット35を勧められたようなのですが、フラット35でも同様に店舗部分は融資対象になりません。それを知らずに店舗部分もフラット35で借りたとすると、場合によれば契約違反で一括返済を求められる可能性がありますので、ご注意下さい。
なお、上記は一般論であり、銀行によっては店舗部分も住宅ローンの融資対象にすることもあるようですので、最寄りの銀行に確認してみて下さい。
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名古屋駅前の住宅専門ファイナンシャルプランナー
家計とマイホーム相談室 草野芳史
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