住宅ローン家計 日経平均ついに5万円台へ! 今後の金利と日銀の動きに注目

日経平均株価が終値で史上初の5万円突破! このニュースに驚かれた方も多いでしょう。ニュースを見ながら「株が上がるのは良いことなの? 住宅ローンに関係ある?」と感じた方もいると思います。今回は速報として、株高の背景と今後の見通し、そして住宅ローン金利への影響を整理してみたいと思います。

 


株価が上がった背景


今回の株高を支えているのは、「政策への期待」と「世界的な資金の流れ」の2つです。

まず国内では、高市新政権による経済対策への期待感が高まりました。減税や成長投資、賃上げ支援など景気を刺激する政策が意識され、市場心理を押し上げています。さらに、アメリカやヨーロッパの金利上昇が一服し、世界全体で株式市場に資金が戻る動きも。円安が進み、輸出企業の収益改善が見込まれることも、日本株に追い風となっています。つまり、「政策期待」「世界の株高」「円安効果」という三つの要因が重なり、日経平均は一気に5万円の大台を突破しました。

ただし、これは“勢い”による側面もあり、株価がこのまま上昇を続けるとは限りません。過去にも節目を越えた後に一時的な反落が起きるケースは多く、今回もある程度の“反動”は覚悟しておく必要があります。

 


今後の見通し:日銀の対応がカギに


短期的には「上がりすぎ」への警戒感から、株価が小幅に調整する可能性もあります。今後の焦点は、10月29〜30日に予定されている日銀の金融政策決定会合です。

株高と円安が同時に進む中、日銀がどのような反応を示すかが、住宅ローン金利にも大きく影響します。もし日銀が「物価や円安を抑えるために金融をやや引き締める方向」に動けば、長期金利(日本の10年モノ国債の利回り)が上昇し、全期間固定金利タイプを中心に住宅ローン金利も上がりやすくなります。逆に、「景気の回復はまだ道半ば」として金融緩和を維持すれば、金利上昇は小幅にとどまり、特に変動金利タイプはしばらく据え置かれるでしょう。

いずれにしても、今回の株高が「日銀の判断を左右するきっかけ」になり得るという点は、家づくりを考えるうえで注目しておきたいところです。

 


住宅ローン金利への影響と考え方


株価上昇は景気の明るさを映す一方で、金利上昇の前触れにもなり得ます。今後の住宅ローン選びでは、次の3点を意識しておくと良いでしょう。

① 全期間固定金利タイプは「じわじわ上昇」傾向

長期金利はすでに1.6%台半ばまで上がっており、フラット35など全期間固定金利タイプは11月に利上げの可能性もあります。わずか0.1~0.2%の上昇でも、35年ローンでは総返済額に100万円以上の差が出るケースもあるため、固定型を選ぶ方は早めの検討が安心です。

② 変動金利タイプは「しばらく静か」でも、先行き注意

変動金利タイプは短期金利が基準となるため、今回の株高を受けてすぐに動くというわけではありません。ただし、今回の株高をきっかけに「日銀が金融引き締めに転じるかもしれない」という思惑が広がると、金融機関が優遇金利を縮小する可能性はあります。今後の返済を安定させるためにも、金利が1%上がった場合の返済額をあらかじめ試算しておくと安心です。

③ 金利タイプの選択は“景気”ではなく“家計”基準で

株価や金利の動きに振り回されて、住宅ローンを選ぶ基準がぶれてしまう方も少なくありません。しかし大切なのは、「どんな経済環境でも返せる設計」にしておくことです。今の金利が低いから変動型、上がりそうだから固定型――ではなく、家計の余力や将来の収入見通しをもとに判断することが、長い返済期間を乗り切る最大のポイントです。

 


まとめ:短期の株高より、長期の家計バランスを重視


今回の株価5万円突破は、日本経済にとって大きな節目であり、確かに明るいニュースです。ただし、これは永遠に続くものではなく、景気や為替、海外市場の変化によって反動的に下がる局面も必ずあります。

マイホームを考える方にとって重要なのは、そうした短期的な波に一喜一憂することではなく、長期の家計バランスをどう整えるかです。株価が上がっても下がっても、金利が動いても耐えられる――そんな「強い家計」をつくることこそ、安心して家を持つための土台になります。

これから開かれる日銀の会合の結果によって、住宅ローン金利がどう動くか注目が集まります。焦らず、落ち着いて情報を追いながら、長期的視点でのライフプランを見直すきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

 

 

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名古屋駅前の住宅専門ファイナンシャルプランナー

家計とマイホーム相談室 草野芳史

https://my-home-fp.com/

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