住宅ローン 口座を持っていると住宅ローンの審査で有利になる?

昨日はハウジングセンターでセミナーでした。
終了後には2組からの個別相談をお受けしましたが、その中で、
「借りる予定の金融機関で口座を作っておくと、
 住宅ローンの審査で有利になるのでしょうか?」
とのご質問をいただきました。
果たしてどうなのでしょうか?
確かに、口座を作っておくことは「取引実績」がある
ということになるので、多少はプラスになると言えます。
ただ、会社員の場合は特に、勤務先や勤続年数、所得等(属性と言います)が
しっかりしていれば、口座の有無はほとんど関係ありません
むしろ属性が良ければ、それで審査が通るだけでなく、
さらなる優遇条件も引き出せます。
そういう点で、口座があるからとても有利になるとか、
口座が無いから不利になる、というものではありません。
とは言え、口座があることがプラスに働くというケースもあります。
例えば自営業の方だったり、会社員であっても
所得と借入額のバランスが良くない方などの場合です。
審査がギリギリ当落線上と言う場合のプラスアルファの材料として、
口座の有無を活かすということです。
ただ、単に口座があるだけでは、あまりプラス材料にはなりません。
例えば自営業の方の場合、メインバンクとして使っていたり、
預金を数百万円単位で預けていれば、資産状況も分かりますので、
金融機関から見た信用度がアップします。
でも、メインバンクとして使っていても口座に預金が無かったり、
時にはキャッシングなどをしていれば、信用度は大幅ダウン。
住宅ローンの審査にあたって逆効果になる可能性もあります。
こんな点に注意していただければ、
自営業の方が家を買おうという時、数年先を見越して
口座を持っておくというのは、十分アリだと思います。

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