住宅ローン 2026年4月の住宅ローン 変動1%時代へ&フラット35大幅上昇

今年も早いもので、4月からの新年度に入りました。住宅ローンも4月の金利が各金融機関から発表されています。中東情勢の緊迫化や金利上昇の流れの中で、住宅ローンを取り巻く環境は変化が続いています。
この4月は、変動金利が「1%前後」に到達し、住宅ローンの前提が変わった月と言えるでしょう。今回の記事では、2026年4月時点の最新金利動向を整理しながら、これから住宅ローンをどう考えるべきかを解説します。

 


1.中東情勢と金利上昇 まずは背景を整理


2026年に入ってからの住宅ローン金利を考えるうえで、避けて通れないのが世界情勢です。アメリカとイスラエルによるイランへの攻撃など、中東情勢は緊迫度を増しており、
・原油価格の上昇
・インフレ圧力の高まり
・各国の金融政策への影響
といった形で、金融市場全体に影響を与えています。

また、日本国内でも、日銀の利上げを背景に
・長期金利(日本の10年国債の利回り)の上昇
・金融機関の調達コスト上昇
が続いており、住宅ローン金利の上昇圧力となっています。

こうした流れの中で、先月までの住宅ローンは
👉 「変動金利はじわり上昇」
👉 「固定金利は先行して上昇」
という動きが続いていました。

それでは、4月の住宅ローン金利はどうなったか。ここからは、2026年4月の動きを具体的に見ていきます。

 


2.変動金利タイプ:ついに「1%前後」が当たり前に


2026年4月は、変動金利にとって一つの転換点です。昨年12月の日銀による政策金利引上げ(0.5%→0.75%)などの影響が、メガバンクから地元金融機関まで広がりました。

主な金融機関の水準は以下の通りです。
・三菱UFJ銀行:0.945%(据え置き)
・りそな銀行:0.950%
・三井住友信託銀行:1.08%
・みずほ銀行:1.225%
・三井住友銀行:1.275%

ということで、変動金利は1%前後が標準レンジとなりました。これまで「0.5%台」が当たり前だった時代からすると、今月は明確なステージの変化が起こったと言えます。

  • 一部に低金利もあるが、見方には注意

一方で、
・SBI新生銀行:0.73%(条件付き0.64%)
・イオン銀行:0.83%
と、低い水準を維持している金融機関もあります。

ただし、ここは注意が必要です。金利改定時期の違いなどもあり、変動金利を利上げしていない金融機関もあるものの、
👉 遅かれ早かれ利上げしていく流れと考えてよいでしょう。

そのため、
👉 「今は低い=将来も低い」とは言えません。

さらに、
・預金との抱き合わせ(クロスセル)
・商品設計の違い(5年ルール・125%ルールの有無など)
といった点もあり、
👉 単純な金利比較は危険です。目先の金利ばかりに気をとらわれないようご注意ください。


3.固定金利タイプ:3%台後半が主戦場に


固定金利は、短期の期間固定から長期の全期間固定まで、軒並み利上げとなりました。全期間固定金利は、
👉 3%台後半がボリュームゾーン
となっており、変動金利との差は2%以上に広がっています。
(2026年4月時点、草野調べ)

地域によっては3%を切る全期間固定も見られるため、固定金利を検討する方は、地元の地銀や信用金庫、JAなどをあたるのも一つの方法です。ただし、最近は固定金利の取り扱いを縮小する金融機関も増えているため、事前の確認が必要です。


4.フラット35:大幅上昇も「相対的な強み」は維持


固定金利の代表格であるフラット35も、今月は大きく上昇しました。

・フラット20:2.17%(前月1.92%)
・フラット35:2.49%(前月2.25%)
・フラット50:2.64%(前月2.38%)
(※団信込み・最低金利水準)

👉 単月で0.2%以上の上昇

さらに、2025年10月時点の1.89%から比べると、
👉 半年で約0.6%の上昇
となっています。

■それでもフラット35は有力な選択肢

ただし、ここで重要なのは「比較」です。
・民間の全期間固定金利タイプ:3~4%台
・フラット35:2%台
👉 依然として割安な固定金利

また、フラット35は
・フラット35S
・子育てプラス
などの制度を活用すれば、
👉 実質的な金利はさらに引き下げられます。

■既存利用者は「お宝ローン」に

これまでにフラット35で借りている方にとっては、
👉 これまでの金利水準は“お宝ローン”と言える可能性
も出てきています。

 


5.金利上昇の本質:変動は「遅れて上がる」


今回の4月の動きを理解するうえで重要なのは、
👉 変動金利は遅れて上がる
という構造です。

日銀の利上げはすでに進んでいますが、
・固定金利 → 市場を反映して先行上昇
・変動金利 → 時差をもって上昇
という関係があります。

つまり今回の動きは、
👉 「これまで遅れていた分が表に出てきた」
と見ることができます。


6.今後の見通し:2026年はまだ上昇余地あり


現時点の見通しとしては、

  • 変動金利
    👉 1%前後 → 1.2~1.5%程度へ上昇の可能性
  • 固定金利
    👉 長期金利次第でさらに上昇余地
  • フラット35
    👉 政策的な位置づけにより変動

と考えられます。

特に中東情勢などの影響により、
👉 金利の振れ幅は今後も大きくなる可能性
があります。


7.まとめ:金利ではなく「家計の耐久力」で考える


ここまで見てきた通り、住宅ローンは明らかに
👉 「金利のある世界」へ移行しました。

こうした局面で重要なのは、
👉 「どの金利タイプが得か」ではありません。

■判断の軸はここです
・金利が上がったとき、家計は耐えられるか
・教育費や老後資金と重なるタイミングはどうか
・将来の調整(繰上返済・借換え)は可能か

■金利を読むより、家計を読むこと

住宅ローンでまずやるべきなのは、商品選びではなく家計設計です。不安で動くのではなく、構想を持って選ぶことが、これからの時代はより重要になってきます。

そのために、まずはキャッシュフロー表(ライフプラン)の作成をおすすめします。
家計とマイホーム相談室では「マイホーム予算診断」としてキャッシュフロー表を作成していますので、住宅ローン選びや、そもそも家の予算をいくらにすればよいのか不安な方は、ぜひ一度お問い合わせください。

 

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