昨日は家づくりの資金計画のご相談がありました。
いくらまで予算を出してよいかとのことで、
家計の収支予測(キャッシュフロー表)を作成してのご相談です。
今後40年分のシミュレーションの結果、
預貯金もお持ちで家計的には大きな問題はありまでした。
そのまま資金計画のお話に進むのですが、
留意すべきこととして頭金についてお話ししました。
お手元の預貯金の中から頭金をお出しになるとのことだったのですが、
それはちょっと待った方がよいとお伝えしたのです。
一般的には頭金は多いほど良く、
できれば20%は出せると良いと言われています。
これには、
・ローン返済時の負担が軽くなる
・ローンの対象外の諸費用等に充当する
・ローンの金利が下がる可能性がある
などの理由があります。
ですので、頭金を出せるなら出すこと自体に
大きな問題はありません。
ただ、頭金を出さない方が良い、
もしくは出してはいけないケースというのがあるのです。
「頭金を出さない方が良いケース」というのは、
例えば住宅ローン減税を積極的に活用する場合。
住宅ローン減税は毎年末のローン残高の1%が戻ってくる制度ですので、
年収の高い方などは、頭金を増やして借入額が減ることで
住宅ローン減税で戻ってくる控除額が減ってしまう可能性があるのです。
今回のご相談者は「頭金を出してはいけないケース」。
まだお子様は小学生と中学生で、これから学費が
かかってくるのですが、その時の余力があまりありません。
予定通りいけばキャッシュフロー上決して赤字ではないのですが、
進学先が予定と変わって学費が上がった場合、
資金が足りなくなる可能性があるのです。
その時に教育ローンを借りるくらいなら、
いまある手元の資金を温存するために
住宅ローンの借入額を増やしておいた方がよい、という訳です。
ちょうどいまは史上空前の低金利で、
金利負担もあまり大きくありません。
将来「お金が無いから大学は国公立に行きなさい」
などと子どもに言わなくて済むメリットもあるでしょう。
キャッシュフロー表を作るとこんなことも見えてきます。
ぜひ家づくりをする際にはキャッシュフロー表を作ることをお勧めします。
資金計画 住宅取得の頭金はいくら出せばいい?
代表プロフィール
草野芳史(くさのよしふみ)
資格・役職等
CFP
住宅ローンアドバイザー
宅地建物取引士
公認ホームインスペクター(NPO法人日本ホームインスペクターズ協会)
(一社)マンション管理相談センター理事
金城学院大学非常勤講師
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