本日のご相談で、商談中の住宅会社の資金計画書を拝見しました。
見積書だと建物本体や付帯といった工事費用分しか掲載していないため、
工事以外の諸費用がいくらかかるのかが分かりません。
そのため後から諸費用が追加されて
予算オーバーなんてこともよくあります。
でも資金計画書なら工事費用以外の諸費用も計上されているので、
あとで予算オーバーせずに済む・・・というワケでも無いのです。
結構、計上されいない項目があるのですよね。
今回のケースでいうと、
住宅ローンの費用が一切計上されていませんでした。
例えば3000万円を35年返済で借りると、
事務手数料や保証料、印紙代、登記といった諸費用は
概算で80万円はかかります。
この80万円を含むか含まないかで、総額は変わります。
また、住宅ローンの諸費用が
計上されていたとしても、安心できません。
敢えて諸費用を安く見せることもできるからです。
例えば保証料を前金一括払いではなく、
金利上乗せ(分割払い)にすれば、初期費用は劇的に下がります。
(上記の場合で概算60万円程度の削減)
でも、金利が0.2%程度上がりますから、
仮に金利1.2%のところ金利上乗せで1.4%だと
支払利息の総額は120万円にも上り、
総額で60万円も上がってしまいます・・・
パッと見で安い!と思っても、高い買い物になってしまったワケです。
住宅会社から提出された資金計画を見てみると、
その住宅会社(担当者)の思惑が透けて見えます。
ご用心!
資金計画 資金計画書から透けて見える、住宅会社の思惑?!
代表プロフィール
草野芳史(くさのよしふみ)
資格・役職等
CFP
住宅ローンアドバイザー
宅地建物取引士
公認ホームインスペクター(NPO法人日本ホームインスペクターズ協会)
(一社)マンション管理相談センター理事
金城学院大学非常勤講師
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