10月になりました。
2018年も残り2か月。いや~、早いですね!
10月に入って、住宅業界を取り巻く環境はどうなるか。
3つの点で気になっています。
一つ目は消費税増税。
来年秋の消費税の10%増税まで1年を切りました。
が、駆け込み需要の波は、これまでのところ
思っていた以上に鈍いです。
ハウジングセンターの入場者数や
各住宅会社の動向などを見ていると、
ようやく動きがでてきなかな?という感じです。
前回の8%増税時は増税1年前の段階では、
「8%で建てるには、あと半年以内の工事請負契約が必要」
などと騒がれ、プラン・見積で大忙しでした。
この動きの鈍さは、10%への増税が2度延期され
「どうせまた延期だろう」という
“オオカミ少年状態”になったためかもしれません。
ただ、東京の話を聞くと、すでにハウスメーカーや工務店は
プラン・見積依頼が殺到しているとの話です。
名古屋でもこれから駆け込み需要が
少なからず発生するでしょう。
二つ目が、建材価格の高騰。
先月、ある大手ハウスメーカーの営業マンと話をしていたら、
「10月に入ると、単価が2%上がってしまうんですよ」
とのことでした。
東京オリンピックやらリニア建設といった国内の動きや、
少し前の話ですが、アメリカで山火事があった関係で
木材価格が高騰しているなど、いろいろな要因があるようです。
これから消費税増税に向けた駆け込み需要も見込まれるので、
建材価格は上昇基調でしょう。
そして三つ目が、住宅ローンの金利上昇。
昨日・一昨日もご紹介しましたが、
10月は若干の利上げとなっています。
これは短期的な動きではありません。
住宅ローンの金利は、20216年の
日銀によるマイナス金利導入後を底として
特に昨年後半からじわりじわりと
上昇基調が続いています。
変動金利タイプはまだ0.4%台が出ていますが、
10年固定金利タイプでは、最安の時は0.5%だったものの、
現在では0.65%にまで上がっています。
住宅ローンの低金利競争が進んだこともあり、
利下げの余地がないばかりか、過度な競争で疲弊した銀行が
住宅ローン業務を縮小・撤退という動きも出ており、
何か大きな環境変化がない限り、
当面の間は大幅な利下げは見込めないでしょう。
・・・といった話を見ていくと、
家を買うなら早い方が良いという考え方もあれば、
消費税増税前の駆け込み需要を避けて
しばらく様子見しよう、という考え方もあるでしょう。
ただ、お子様の入園・入学の関係で
この1~2年で家が欲しいという人は、
今すぐのにスタートをお勧めします。