住宅ローン フラット35の団信特約料は、年利換算でいくら?

昨日は2組のご相談がありましたが、
その中でフラット35の団信についてのお話しが出ました。
団信というのは“団体信用生命保険”の略。
住宅ローンを借りた人が、万一お亡くなりになったり、
高度障害になって住宅ローンが返済できなくなった際、
保険金が支払われて、それ以降のローン返済が免除されるというもの。
一般的な民間の銀行の住宅ローンでは、
団信の保険料は銀行が負担してくれます。
が、フラット35の場合、団信はオプション扱いとなっているため、
保険料(特約料)は、住宅ローンの返済とは別に毎年支払う必要があります。
これは言い方を変えると、
民間の住宅ローンは金利の中に団信の保険料が含まれており、
フラット35は金利とは別に年払いの保険料がかかるということになります。
ですので、民間の住宅ローンとフラット35を比較するときに、
単純に金利だけで比較ができないというワケです。
では、簡単に民間の住宅ローンと
フラット35の金利水準を比較するにはどうすればよいか?
それは、フラット35の金利に団信の保険料(特約料)分を
上乗せして比較すればよいということになります。
フラット35の団信の特約料は、
残高に対して年利換算で約0.358%となります。
例えば、9月の金利で言うと、返済期間20年超の
フラット35の最低金利が1.54%ですから、
 【 1.54% + 0.358% = 1.898% 】
が、団信も含んだ金利水準となる訳です。
特に今はフラット35Sの金利引き下げが0.6%あるので、
返済当初5年もしくは10年間の金利が0.94%となります。
固定金利でこれだけの金利は、考えられないくらい低水準と言えます。
でも、金利だけに目を奪われずに、
団信特約料も含めた実質の金利水準で比較するようにしましょう。
なお、団信特約料は住宅ローン返済期間中、
年払いという点にご注意下さい。
団信特約料を払い忘れると、当然、団信が失効してしまいます。
万一借りている人が亡くなっても団信が使えないため、
残された遺族が住宅ローンを返済し続けなければいけません。
返すことが出来ればよいですが、収入が足りなければ
マイホームを手放さざるを得なくなるかもしれませんよ。

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