もう10月も月末を迎えますが、
今月はフラット35で新しい商品が二つ発表されました。
現在はまだ受付だけですが、来月からは融資実行が可能となりますので、
本日・明日と2回に分けてご紹介します。
まず本日はARUHIの商品、“ARUHIスーパーフラット”です。
この商品は、自己資金を購入・建設費用の2割入れることで
通常のフラット35よりも金利が下がるというもの。
通常のフラット35でも自己資金を1割入れることで金利が下がりますが、
“ARUHIスーパーフラット”はそれよりも金利が下がります。
どれくらい金利が下がるかは、10月の金利だと下記になります。
(返済期間35年の場合)
・自己資金10%未満(通常) 1.50%
・自己資金10%~20% 1.06%
・自己資金20%以上(スーパーフラット)0.96%
つまり、通常のフラット35から、
自己資金10%以上で0.44%引下げされるところ、
さらに引き下げ幅が0.1%増えるというもの。
これにより、3000万円を35年、元利均等払いで返済した場合の
利息額は下記の通りで、通常の場合よりも約324万円、
自己資金10%の場合と比べても約59万円の利息が軽減されます。
・自己資金10%未満(通常) 857.9万円
・自己資金10%~20% 592.1万円
・自己資金20%以上(スーパーフラット)533.3万円
この「ARUHIスーパーフラット」はフラット35Sとの併用も可能。
そうすると最長で当初10年間の金利がさらに0.3%下がって、
10月の金利だと35年返済の固定金利で0.66%なります。
なお、“ARUHIスーパーフラット”で金利が下がるのは、
通常のフラット35と仕組みが違うから。
通常のフラット35は住宅金融支援機構が債権を買い取る「買取型」。
それに対して、“ARUHIスーパーフラット”は「保証型」を利用しています。
そのため、通常のフラット35とは違う点がいくつかあります。
例えば、返済期間。
通常のフラット35の場合は、
返済期間が20年以内と20年超とで金利が変わります。
(20年以内の方が金利が低い)
でも、“ARUHIスーパーフラット”では返済期間による金利の差はないため、
返済期間が20年以内だとメリットは少なくなります。
また、団体信用生命保険。
団信に加入するには別途申込みが必要なのは通常のフラット35と同様ですが、
通常は団信の特約料が年払いのところ、“ARUHIスーパーフラット”では
金利が0.3%上乗せされるので、毎月の返済額の中に団信の費用が含まれます。
通常のフラット35の団信(機構団信)特約料は
金利換算で0.358%となりますので、
「ARUHIスーパーフラット」は少々お得ということになります。
ただし、“ARUHIスーパーフラット”の団信は機構団信では無く、
ジブラルタ生命の商品になります。
そのため、返済期間中の解約はできない他、
保障対象は死亡・高度障害のみ(ガンや三大疾病は無し)だったり、
夫婦二人で借入しても保証は一人のみとなります。
自己資金の扱いも違います。
“ARUHIスーパーフラット”の条件として、
諸費用を除く購入・建設費用の2割の自己資金が必要となります。
ARUHIの通常のフラット35の場合、この自己資金は
併せ融資(ARUHIフラットα)で調達した資金も含まれます。
が、「ARUHIスーパーフラット」については、
他での借入は自己資金とはみなされず、
全て現金で用意する必要があります。
他にも、繰り上げ返済は1万円からオーケー
(通常は10万円から)など、細部ではいろいろ違いがあります。
自己資金に余裕のある方にとっては、
“ARUHIスーパーフラット”は
なかなか面白い選択肢になると思います。
10月3日から受付も始まっており、
11月4日より融資実行開始となります。
詳しくはこちらのホームページからご覧ください。
住宅ローン 頭金が多いとおトク! “ARUHIスーパーフラット”がスタート
代表プロフィール
草野芳史(くさのよしふみ)
資格・役職等
CFP
住宅ローンアドバイザー
宅地建物取引士
公認ホームインスペクター(NPO法人日本ホームインスペクターズ協会)
(一社)マンション管理相談センター理事
金城学院大学非常勤講師
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