家づくりを考え始めるきっかけもいろいろありますが、家族の節目でマイホームを考えるというのが一般的でしょう。例えば、定年退職を迎えて終の棲家を作るとか、親の介護で同居するためなど。でも、草野の経験上のベスト3は、3位がご結婚、2位がお子様の誕生、そして栄えある1位がお子様の入学です。基本的に若い子育てファミリー、いわゆる1次取得者層です。実際に先週末も5組のご相談がありましたが、新婚さんが1組、間もなくご出産が2組、そして入学前のお子様がいるファミリー2組でした。
こういった人生の節目は確かに家づくりのよいタイミングではありますが、一つだけ、結婚したての方については、決して焦る必要は無いと思います。よく、新婚さんで「家賃がもったいないから、家の購入を考える」という方がいいらっしゃいますが、「もう少し待ってからでも良いのではありませんか?」と、草野はいったんお止めすることも少なくありません。
家を購入するタイミング、というか熟度というものがあります。草野自身は「家づくり成熟度チェックシート」と呼ぶ20の設問からなるチェックシートをご用意しています。これはこれから家づくりを進めるにあたり、最初に決めておいた方が良い項目を20挙げたものです。この20の項目は、一つでも変更したら家づくりの進め方が大きく変わってしまう可能性があるというものばかり。このチェックシートを埋められなければ、もう少しじっくり熟度を高めたほうが良いという目安にもなります。
そこで、新婚さんの場合ですが、まだこれからのライフプラン(人生設計)が定まっていないケースが少なくありません。新婚さんに限りませんが、家づくりに当たっては、これからのライフプランや夫婦間で価値観を共有できているかが重要。例えば、子どもは何人なのかや今後の仕事の仕方はどうするのかといった大枠が固まらないと、せっかく購入したマイホームが実際の生活に合わず、住宅ローンの返済ばかりが負担になってしまうかもしれません。実際に一緒に暮らさないと分からないことも少なくありません。二人で暮らし始めて間がなければ、まずはお互いの生活の仕方さえ分からないでしょう。
たしかに家賃はもったいないのですが、それも必要経費だとわりきっても良いと思います。最低でもお互いの考え方や生活パターン、仕事の仕方を理解するまでは、家づくりは慌てなくても良いでしょう。逆に言えば、新婚さんであっても、お子様の人数や教育方針、夫婦それぞれの働き方、両親の老後の世話、自分たちの老後の住まい方などのライフプランがある程度固まっていれば、家づくりを進めていただいても良いでしょう。意外と、結婚して年数が経ってくると、「何をいまさら・・・」と照れてしまい、夫婦でライフプランの話をする機会も減ってきます。そういう点では、新婚の時にある程度の人生のビジョンを夫婦で語り合っておくというのも、いいですね。・・・と、結婚10数年のおじさんからのアドバイスでした(^-^)
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マイホーム購入前に、中立な第三者にご相談を!
名古屋駅前の住宅専門ファイナンシャルプランナー
家計とマイホーム相談室 草野芳史
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