本日、各金融機関が2月の住宅ローンの金利を発表しました。昨年末の日銀による長期金利(日本の10年モノ国債)の上限引上げ(0.25%→0.5%)の影響で、年が明けた2023年1月の金利は軒並み0.2%程度の利上げとなりましたが、今月は金融機関によって対応が割れています。
12月の日銀発表後に上がった長期金利もその後は0.5%に納まっていることもあり、全体として住宅ローンの金利は利上げの動きはあるものの利上げ幅が縮小しつつあるほか、10年以内の短期の期間固定では利下げに転じた金融機関も見受けられます。ただ、全期間固定のフラット35はプラス0.2%と大幅に利上げしたほか、利上げの動きの鈍い地銀・信金の中でも大幅な利上げが見られましたが、これは先月大きな利上げをしなかった分を少し遅れて今月上げたと言えます。
今後については、海外の利上げ幅も縮小して円安も納まってきており、マーケットに大きな動きが無ければそろそろ利上げもひと息で、過去の金利動向からみるとフラット35で上がってもあと0.1%程度と予想します。ただ、4月に任期を迎える日銀・黒田総裁の後任に誰がなるかや、その総裁候補の金融緩和に対するスタンス次第によってさらなる利上げもゼロではありません。現在選定中の後任総裁候補が誰になるのか注目されます。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
マイホーム購入前に、中立な第三者にご相談を!
名古屋駅前の住宅専門ファイナンシャルプランナー
家計とマイホーム相談室 草野芳史
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□