本日、各金融機関から8月の住宅ローンの金利が発表されました。前回ご紹介した通り、先週、日銀が金融政策決定会合にて日本の10年モノ国債(長期金利)の上限を0.5%から1.0%に大幅に引き上げる決定をした影響はどうなったでしょうか? この長期金利は、住宅ローンにおいては長期固定金利タイプの金利に影響しますが、今月は変動金利を除く、短期の固定金利期間選択タイプから長期の固定金利まで、軒並み0.05%から0.1%の利上げとなりました。それなりの利上げではありますが、日銀の政策決定から間がなかったため、まだ影響は限定的だったと言えます。全期間固定金利タイプの代表的住宅ローン・フラット35(返済期間20年超)では、前月の1.73%から1.72%と0.01%の利下げにもなっています。
ただ、欧米との金利差を考えると固定金利タイプの金利はまだ上がる可能性があり、それは来月以降の金利に反映される可能性があります。フラット35は過去の金利推移から比較すると2.0%程度までは上がり、日銀が許容しないとは思いますが長期金利が1.0%近くまで上がる事態になればフラット35は2.3%~2.5%くらいまで上がることも無いとは言えません。ちょうどこの夏から秋にかけて長期固定金利タイプの住宅ローンの借り入れを検討している人にとっては、厳しい状況とえ言えます。かといって金利の低い変動金利にすればよいかというと、まったくの別物なので、金利上昇リスクのない安心を求めて固定金利を選ぶなら、半年ごとに金利の見直しをする変動金利を選ぶことはお勧めしません。どうしても毎月の返済額を抑えたいなら、固定金利をベースに、いちぶ変動金利を組み合わせるミックス金利の検討をしてみても良いかと思います。この状況は年内くらいは続きそうです。
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名古屋駅前の住宅専門ファイナンシャルプランナー
家計とマイホーム相談室 草野芳史
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