住宅ローン 日銀が長期金利上昇を容認 これまでの金利操作と今後の見通し

昨日、今日と行われた金融政策決定会合で、日銀は長短金利操作の見直しを決めました。海外との金利差を縮めて円安を抑えるなどの目的で、7月28日の金融政策決定会合にて日本の10年モノ国債(長期金利)の上限をこれまでの0.5%から1.0%に引き上げましたが、今回は1.0%は上限ではなく「めど」として、一定程度のオーバーは容認することになりました。

 

この日銀の動きを受けて、実際に長期金利は一時0.955%と2013年5月以来10年ぶりの水準まで上がりました。長期金利は、住宅ローンにおいては全期間固定金利タイプや長期の固定金利期間選択タイプに影響を与えます。11月1日から適用される金利は、今回の日銀の金融政策の見直し前に決められたと思われますが、例えば三菱UFJ銀行は10月の1.70%から11月は1.84%へ、みずほ銀行は1.76%から1.93%とすでに大幅に上がっています。今回の金融政策見直しの影響は今後出てきますので、年末に向かってさらに長期固定の金利が上がる可能性があります。

 

ちなみに、最近の日銀の長期金利の操作は、

■2021年3月19日 0.25%を上限

■2022年12月20日 0.5%を上限

■2023年7月28日 0.5%を目途、1.0%を上限

■2023年10月31日 1.0%を目途(1.0%越えを容認)

と変遷してきています。

 

海外の利上げが止まらない限り、日本の長期金利も上がることになります。年明けには海外の利上げが止まり、逆に利下げに転じるかと思っていましたが、そうなるにはもう少し時間がかかりそうです。

 

 

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