住宅ローン 政策金利引上げの中、8月の住宅ローン金利発表

本日、各金融機関から8月の住宅ローン金利が発表されました。ちょうど昨日、日銀の金融政策決定会合で政策金利の0.25%への引上げや国債買入の減額内容が決まりましたので、その影響が気になるところ、、、ではありますが、さすがに昨日の今日では、住宅ローンの金利に反映はできません。ということで、昨日の金融政策決定会合の影響がどうでるかは9月の金利を見てということになりますが、会合前の経済情勢を受けて8月も先月から金利は動いています。

 

まず変動金利ですが、景気の動き=政策金利に連動しますが、昨日の会合前の情勢を踏まえて金利設定なので、基本的に各行ともに据え置きなっています。ただ、先般ご紹介した通りソニー銀行は0.2%利上げされているほか、楽天銀行も利上げするなどネット銀行の変動金利で利上げの動きが出ています。

 

次に全期間固定金利タイプと期間固定金利タイプですが、長期金利(日本の10年モノ国債の利回り)が1.0~1.1%程度で高止まりしているため、全期間固定金利タイプのフラット35(返済期間20年超)で前月から+0.01%の1.85%になるなど、短期の期間固定金利タイプから長期の固定金利まで利上げの金融機関が多数見受けられます。特にあまり金利の上下の少ない東海3県の地銀でも、このところ期間固定金利タイプの利上げが続いています。

 

今後ですが、これまで動きのなかった変動金利タイプも、昨日の日銀の政策金利の引上げの影響で9月もネット銀行を中心に利上げの可能性があります。今後、年内もしくは来年に再度の引上げも取り沙汰されており、政策金利が0.5%に上がった場合、過去の金利推移をみれば変動金利タイプは1%を超す可能性もゼロではありません。また、長期の固定金利タイプについては、日銀の国債買入の減額で長期金利(日本の10年モノ国債の利回り)が上がり、やはり利上げ圧力が強くなりますが、逆にアメリカFRBが9月に政策金利を引き下げると言われており、日米の金利差が縮まれば長期金利と長期の固定金利タイプの金利は据え置きか下がる可能性もあります。どちらにしても日米の金融政策が大きく動いており、目が離せない状況になっています。

 

 

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