家計 相場の乱高下続く NISAは大丈夫なのか?

先週から続く金融マーケットの世界的な動きですが、昨日の8月5日はブラックマンデー当時を超す史上最大の4451円という日経平均株価の下げ幅を記録したかと思えば、本日は3217円高と急反発しました。円も昨日は一時1ドル141.7円まで上がりましたが、本日の終値は145.02円と戻し、長期金利(日本の10年モノ国債の利回り)も昨日8月5日の終値0.754%から本日は0.885%に上がりました。まさに乱高下です。おそらくまだしばらくは揺り戻しで落ち着かないでしょう。

 

この株価の記録的暴落で、ネットなどでは悲鳴が上がっています。また、今年から始まった新NISAで投資を始めた人などは、この暴落で投資の危険性を認識したどころか、逆に「国の口車に乗ってはじめてみたけれど、NISAなんてとんでもない」などと思う人もいるかもしれません。ただ、それは早計です。

 

NISAとは「少額投資非課税制度」という制度のこと。金融商品を入れておく口座としてNISA口座を開設し、その口座で金融商品を運用すれば、得られた利益が非課税になるというもの。通常の証券口座などで運用すると運用益に20.315%かかってしまいますが、それが非課税になるので儲けた利益が残るという訳です。以前からNISAの制度はありましたが、国も国民の老後への備えなどとして資産運用を奨励する流れの中で、今年2024年にNISAの制度を大きく拡充したのです。

 

NISAというのは運用益が非課税になる税制優遇というだけで、NISA口座は単なる箱にすぎません。そのため、どれだけ資産が増えるか、もしくはどれだけリスクがあるかは、その箱の中で運用する金融商品次第という訳です。NISAはその性格上、対象となる投資商品はあまりリスクの高いものは無く、特に「つみたて投資枠」は長期の運用を前提としており、長期の積立投資信託などは毎月同じ額を積み立てるドルコスト平均法のため運用途中の相場が下がる方が購入量が増やせるので、短期的な相場の変動を気にする必要は低くなります。ですので、長期での運用を前提にしている投資家などは、今回の乱高下もあまり気にしていないのではないでしょうか。というより、いわゆるほったらかし投資として、へんに口座の中身を見ない方が精神衛生上良いと言えるかもしれません。

 

逆に短期での売買で売却益などを狙おうという投資家などは、昨日の株の暴落で相当な損失を受けたでしょう。実は、日経平均株価が42000円付けていたころ、草野のもとにある証券会社の営業マンがやってきて「このまま年内には45000円まで上がります」とか「50000円まで上がります。ぜひ草野さんにも儲けてほしいのです」と言ってある金融商品を勧めてきましたが、結果としてはまぁ買わなくて正解でした。草野自身はFPとはいえ投資・運用は専門ではないので、リスクの高い運用は基本的に避けています。良く分からないものにお金を投じるのは、投資ではなく「投機」です。その違いを理解し、NISAの利点を活かせば、今回のような相場の乱高下でも動揺しないでしょう。

 

(ただ、これだけ相場が動くと、いろいろな相場の兼ね合いで瞬間風速的に有利な金融商品が出てくるのも事実。ピンチはチャンス! その一瞬のチャンスをものにできるかも運と判断力にかかっています・・・ なんて、煽るようなことは言いませんが、利回りのよいドル建て商品を、円高のおかげで割安に買えるようにはなっています。ただ、そのチャンスもこの一週間ほどでなくなるでしょう)

 

 

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名古屋駅前の住宅専門ファイナンシャルプランナー

家計とマイホーム相談室 草野芳史

https://my-home-fp.com/

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