住宅ローン 携帯電話の機種変更で、住宅ローンが借りられなくなった?!

いまの日本で、誰もが持っている携帯電話やスマートフォン。
草野は一度機種を変えたら、後生大事に
何年も(現在、仕事用で3年、私用で4年)使い続けていますが、
定期的に機種変更する人も少なくないでしょう。
その携帯電話のせいで住宅ローンが借りられないという事態が
起こるかもしれませんので、注意が必要です。
機種変更するとき、
以前は端末代が無料なんてこともありました。
でも、最近はMNPなどで新規で加入する場合以外、
端末代がかかるようになりました。
しかもその額数万円とばかになりません。
機種変更の都度支払っていたら、かなりの出費になります。
そこで、草野もそうでしたが、端末代は分割で支払っています。
が、この分割払い。実は、クレジット払いだったりするのです。
クレジット払いということは、銀行口座に残高が無く
料金が引落し出来なければ“延滞”になり、
それが個人信用情報に登録されてしまうということ。
「借金をしている」という感覚が薄いとは思いますが、
延滞が重なれば住宅ローンの審査にも影響を及ぼします。
先日ご相談にお越しいただいた方も、まさにこのケース。
勤務先や年収、健康状態なども問題なかったのに、
住宅ローンの審査に通らなかったとのこと。
そこで個人信用情報を調べてみたら、
携帯電話支払いで延滞を重ね“異動”情報として
処理されてしまったのです。
“異動”情報というのは、
通常の返済が期待できないと判断され
債権が保証会社に移されるなどした状態のこと。
以前、別のご相談者でわずか数千円の生命保険の保険料を支払い忘れ、
延滞の末に“異動”となってしまったケースがありました。
そこに至るまでは督促状が届いていたのですが、
内容をよく確認せずに放置していたのです。
大手企業にお勤めで年収も問題なかったにもかかわらず、
住宅ローンの審査には通りませんでした、
個人信用情報に“異動”情報が記載された状態では、
住宅ローンの借り入れはほぼ無理と思った方が良いでしょう。
携帯電話の機種変更やキャリアの変更など、
気軽に行っていることと思います。
でも、支払の仕方によっては、
それは借金を背負うことと同じことになります。
いったん異動情報が記載されると、
完済後5年間はその情報が残ってしまい、
住宅取得の時期が遅れることになってしまいます。
わずか数万円の端末代と言えども、
うっかり返し忘れのないようにしておきたいですね。
P.S.
なお、延滞をしていなくても、借り入れがあるということは
住宅ローン審査で返済比率の一部に組み入れられます。
そのため年収や借入額によっては、審査に通らなかったり、
審査にとっても減額されたりということもあります。
返済比率ギリギリの場合、ご注意を。

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