昨日は、住宅ローン借換えをご相談いただいた方から、投資運用のご相談がありました。コロナ禍で投資運用に興味を持つ方が増えていると言われますが、草野も家づくりのアドバイスをした方から投資運用のご相談を頂く機会が増えています。投資運用に興味を持たれる方は、だいたいNISAやiDeCoなどをご検討されますが、さらにいろいろな投資運用を調べるようになると「一般に出回らないお宝情報」などが耳に入るようになります。が、こういった情報はリスクが高かったり、詐欺だったりすることも珍しくないので、「すごい情報を知った!」などと安易に飛びつかないことが肝要です。ただ、この手の情報は初めて聞くと新鮮で、「早く買わないとチャンスを逃してしまう!」などと思いがちですが、いろんな話を見聞きすると、共通点があるので危ない話かそうでないかの見極めができるようになります。そこで、危ない話にハマるリスクを下げる見極めポイントをご紹介します。
1)話を持ってきた人や会社が、金融庁などの資格や業者登録をしているか?
会社がしかるべき登録をしていれば関連法規(金融商品取引法や保険業法)に則って消費者保護に配慮した営業活動を行っており、仮りにトラブルになったり担当者が逃げたりしても、金融庁に行けば何らかの解決策が得られる可能性があります。逆に全くの無資格の担当者や業者登録のない会社だと、扱っている商品も金融庁の許可が無く、最悪の場合は実体のない詐欺だったりする可能性もあります。
2)「商品を買わなくても、紹介するだけでも儲かる」と言われた
これは商品を知人に紹介して成約したり会員になったりすると1件当たり手数料が○○万円もらえるというもの。さらに紹介した人が他の人を紹介したらそこからも手数料が入る、いわゆるマルチ商法(連鎖販売取引)ということもあります。そうなると純粋な投資で資金を運用して配当を出すのではなく、新規顧客から入った売り上げを自転車操業的に配当に回すという、いわゆる「ポンジスキーム」の可能性もあります。このポンジスキームだと投資の実態はないので新規の顧客が途切れれば配当も滞り、事業が破綻します。
3)こんな言葉が出てきたら要注意
「いちぶの富裕層だけが知っている、特別な方法」
→そんな話が、ごく一般人のもとに来るわけがありません
「自己実現」「夢」「アーリーリタイア」「不労所得」
→欲に付け入ります
「日本は破綻する」「年金制度は破綻する」
→不安に付け入ります
といったところです。上記に当てはまれば、絶対とは言わないまでもリスクの高い投資と言ってよいでしょう。君子危うきに近寄らず。怪しい投資儲け話に飛びつかなくても、NISAやiDeCoといった優遇制度を使うだけでもだいぶ有利な運用ができます。まずはそういった比較的安全でリスクの低い投資から始めるのが順当でしょう。
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マイホーム購入前に、中立な第三者にご相談を!
名古屋駅前の住宅専門ファイナンシャルプランナー
家計とマイホーム相談室 草野芳史
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