この週末のご相談で、注文住宅の詳細な打合せ中という方から、詳細な見積の明細はどう見ればよいのでしょうか?とのご質問がありました。確かに、詳細見積の見方というのはなかなか難しいものです。難しい理由ですが、
1)ボリュームがかさむ(数十ページになることもあります)
2)非常に細かく、専門用語が多い
3)住宅会社によって書式が決まっていない
といったところ。さらに、住宅会社によって提出するタイミングが違ったり、そもそも詳細見積を提出しないこともあり、なかなか他人の話が参考になりにくいというのも、見積を見るのを難しくしています。
そんな見積を、普通のお施主さんがすべてに目を通しチェックするのは難しいでしょう。とは言っても見積は重要な資料であることは間違いありません。そこで最低限どのような点に気を付けて見ればばよいのか挙げてみます。
1)希望の仕上げ材や設備機器が入っているか
打合せで決めた希望の仕様になっているかの確認です。
仕上げや設備機器はグレードが変わると価格も大幅に
変わることがあるので、要チェックです。
2)付帯工事も漏れがないか
建物本体以外の地盤改良、上下水道引き込み、外構、造成と
いった費用がどうなっているか。建物本体の見積とは別の
見積になっていたり、見積ではなく資金計画の方に項目が
入っていることもあります。
3)細かな単価を気にしすぎない
ネットで価格を調べたり、複数の住宅会社を比較すると、
設備機器の単価や掛け率(値引き率)に目が行き、一つ
一つ値引き交渉したくなりますが、率直なところ止めた方が
良いでしょう。全ての項目で価格交渉するのは難しく、
一つ値引きしても他が高かったら意味がありません。
「木を見て森を見ず」で重要なことを漏らすこともあり得る
ので、トータル(合計)で予算に納まっていたら良しと
すべきと思います。
といったところです。上記に気を付ければ、大きな漏れや後からの増額をある程度防げるようになるでしょう。
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マイホーム購入前に、中立な第三者にご相談を!
名古屋駅前の住宅専門ファイナンシャルプランナー
家計とマイホーム相談室 草野芳史
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