昨日、消費税の10%増税を来年秋に実施すると
安倍首相が正式に表明しました。
これまで2度延期され半信半疑だった国民感情を吹き飛ばし、
スムーズな消費税10%導入を目指すということでしょう。
これで、住宅の駆け込み需要が加速すると予想されます。
国としても、過度な駆け込み需要に対しては、
増税後の景気の冷え込みに結び付きかねないので、
その対策として増税後の負担軽減策をを打ってきます。
実は、この負担軽減策は
現行の消費税8%増税時に決まっていました。
(というか、消費税の8%増税と10%増税はセットで
考えられています)
主なところで言うと、
1)住宅ローン減税の拡充
2)住まい給付金の創設
3)住宅取得資金の贈与税非課税の特例の拡充
になります。
決定済みの内容としては、上記のうち
2つ目の住まい給付金の支給対象と
(8%時は年収510万円程度以下・最大30万円のところ、
10%時は年収775万円程度以下・最大50万円)
3つ目の贈与税の特例の非課税枠
(8%時1200万が10%時は3000万円)が拡充されます。
逆に言うと気になるのは、
これ以外に新しい負担軽減策が出てくるのかということ。
景気・経済対策だけでなく、
来年夏には参議院議員選挙も行われますので、
恐らく何らかの負担軽減策が追加で発表されることと思われます。
その内容によって、家を買うタイミングが
消費税増税前・増税後のどちらにするかが
変わるという人も出るでしょう。
ただ、これらの負担軽減策が正式に決まるのは、
恐らく年明けの通常国会ですから、
それを見てから消費税増税前に家を買おうと決めると、
増税前の駆け込み需要の波の直撃を受けます。
駆け込み需要で高騰した価格の家を買うくらいなら、
少しでも早く動いた方が、トータルではおトクでしょう。
そうは言ってもどんな軽減策が出てくるか、
これから家を買う人にとっては気になるところ。
税制改正大綱の発表される12月には
おおよその内容が分かるでしょうし、
それまでにも国の検討内容は新聞やテレビ等で報道されます。
こちらのブログでも逐一お伝えしますが、
気になる人は報道をよくチェックして下さい。
ちなみに、草野の予想する追加の負担軽減策は、
フラット35Sの金利引下げ幅の拡充です。