このところの長期金利上昇に合わせて、固定金利タイプと
固定金利期間選択タイプの住宅ローン金利も上昇しています。
そんな中、三井住友銀行が3年固定タイプで
0.6%という商品の取扱いをスタートしたと思ったら、
三菱東京UFJ銀行とみずほ銀行も追随。
その結果、短期の固定金利期間選択タイプで、
下記の通り変動金利を大幅に下回る商品が複数出てきました。
みずほ銀行 3年固定0.6%、2年固定0.55%
三井住友銀行 3年固定0.6%
三菱東京UFJ 3年固定0.6%、1年固定0.5%
この住宅ローンは、日銀の「貸出支援基金制度」を利用したもの。
貸出支援基金制度とは、金融緩和促進のために
日銀が年0.1%という低利で最長4年の資金供給を行うというもの。
資金使途に制限がないため、メガバンク3行が
短期の固定金利タイプの住宅ローンの利用したというワケ。
強烈な金利が目をひくこれらの商品ですが、
実際にどれだけ有効かというと、正直、???というところ。
というのも、7月31日(三菱東京UFJは9月30日)までに
ローンを実行するという条件があるため、
融資を希望してもタイミング的に合わないことが起こり得るから。
そして、もっと重要なことが、0.6%などといった低金利が期間限定、
それも3年というごく短期間に過ぎないということ。
3年を経過したらどうなるかというと、
金利水準が現在と同程度とした場合でも、金利は1.5%に上昇します。
(店頭基準金利が3.1%、優遇幅が1.6%の場合)
3年“固定”という言葉から、“固定金利タイプで安心”だと
思ってしまうかもしれませんが、3年固定というのは
あくまで変動金利に3年間の特約期間が付いている商品。
その点は十分に理解しておいて下さい。
とは言え、これらの商品の金利が低く、
当初優遇期間終了後の引下げ幅も悪くないのは確か。
変動金利で借りるつもりで3年固定にしておき、
3年経過後は変動金利タイプに変更すると割り切るのが、
これらの住宅ローンとの上手な付き合い方ではないでしょうか。
住宅ローン メガバンク3行が3年固定を大幅利下げ
代表プロフィール

草野芳史(くさのよしふみ)
資格・役職等
CFP
住宅ローンアドバイザー
宅地建物取引士
公認ホームインスペクター(NPO法人日本ホームインスペクターズ協会)
(一社)マンション管理相談センター理事
金城学院大学非常勤講師
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2023/02/21
中日新聞「住宅ローン金利 どう動く」にコメント掲載 -
2023/01/10
「不動産売却の費用・手数料を一覧で紹介」記事監修しました -
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中日新聞「参院選2022 中部経済 課題の現場から 住宅ローン」コメント掲載
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