全期間固定金利タイプの住宅ローンのフラット35は、
現在、下記の優遇制度の拡充が行われています。
1)通常0.3%のフラット35Sの金利引下げ幅を、0.6%に拡大
2)融資率9割超の場合の金利上乗せの引下げ
これは昨年度補正予算の緊急経済対策により今年2月9日から
実施されているもので、変動金利などに比べて金利が高めである
フラット35の使い勝手が良くなっています。
が、この制度拡充が、2016年1月29日を持って受付けを
終了することが、住宅金融支援機構から正式に発表されました。
この制度拡充終了の影響は大きなものがあります。
例えば、フラット35Sで返済当初5年間、もしくは10年間の
0.6%引下げが終了し、引下げ幅が通常の0.3%に戻ると、
毎月の返済額や総返済額が下記のように上がってしまいます。
◆3000万円を35年で返済した場合
・毎月の返済額 83,988円 → 88,225円(+4,237円)
・総返済額 3713万円 → 3800万円(+87万円)
(金利Aプラン、引下げ前の金利が1.55%の場合)
フラット35Sを使うなら、
できることなら0.6%引下げを使いたいところ。
その対象となるのは来年1月29日の申込み受付け分までで、
融資実行(資金受取)は1月30日以降になっても構いません。
つまり、1月29日までに申し込みさえしておけば
0.6%引下げの権利が得られるということ。
申込みにあたっては、土地や建物の資料が必要になりますが、
土地が決まっていて、住宅会社と商談中であれば、
申込みに必要な資料は用意できるでしょう。
住宅ローンのことはまだ先と思っていた人も、
申込みだけしておけば、申込後2年以内に融資実行できれば
0.6%引下げが適用されます。
現在、住宅会社と商談中の方は、1月29日までに
フラット35Sの申込みをしておくことをお勧めします。
※この制度拡充は、1月29日の前でも予算枠が無くなり次第終了しますが、
いまの見通しだと予算枠は1月29日までもちそうです。
なお、このフラット35Sの0.6%引下げなどの適用は、
制度拡充がスタートした今年2月9日より以前に
フラット35に申し込んでいた人も対象になります。
▼▼制度拡充のイメージ▼▼
申込み当時は0.6%の引き下げなんて話が無かったという人も、
0.6%引下げになるという前提で、
住宅ローン選びをすることをお勧めします。
住宅ローン フラット35S0.6%引下適用は1月29日申込受付分まで 優遇制度拡充終了が正式発表
代表プロフィール
草野芳史(くさのよしふみ)
資格・役職等
CFP
住宅ローンアドバイザー
宅地建物取引士
公認ホームインスペクター(NPO法人日本ホームインスペクターズ協会)
(一社)マンション管理相談センター理事
金城学院大学非常勤講師
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