住宅ローン 土地が見つかるまでにやるべきことは?

本日、土地探し中の方からのご相談がありました。
資金計画のお話だったのですが、その中で
「土地が見つかるまでの間、何をしておけばよいのでしょうか?」
とのご質問をいただきました。
希望に合った土地はすぐに見つかるものではありません。
数か月、時には数年がかりになることさえあります。
土地がなければ建物の設計もできませんが、
だからと言って何もしなくて良い訳ではありません。
と書くと、不動産会社や住宅会社などが勧めるように
「とりあえず、住宅ローンの仮審査をやっておけばいいんでしょ」
という人がいるかもしれません。
が、これはお勧めしません。
無闇に仮審査をしてしまうと個人信用情報に記録が残ってしまいますし、
物件が決まっていない状態での仮審査にはあまり意味はありません。
そもそも仮審査をしなくても、ローンに通るかの見通しは
ある程度建てることができます。
では、希望の土地が見つかるまでに何をしておけば良いのか?
土地が見つかったらすぐに動ける用意をしておく
というのが、基本的な考え方です。
良い土地ほど競合が多く、即断即決を求められます。
即決できるためには即決するための判断材料を揃えておくことです。
例えば、いくらまで土地におカネを出せるのか。
これが決まっていないと、
いかに良い土地が出てきても決断できません。
かといって、土地が見つかってから資金計画を考えていたら、
他の人にその土地を押さえられてしまいます。
そこで、まずやっておきたいのが、
家計の収支シミュレーション(キャッシュフロー表)を作成して、
ライフプランをもとに家づくりの予算を決めておくことです。
また、土地に申込みをすれば必ず言われるのが、
「住宅ローンの仮審査に申し込んで欲しい」ということ。
不動産会社によっては、仮審査に通ってからでないと、
買い付け申し込みを受け付けられない、ということもあります。
その時になってどんな住宅ローンにしようか、
どの銀行にしようか、と考えていると、
やっぱり他の人に土地を押さえられてしまいかねません。
そこで、土地が見つかるまでに、金利タイプを決めておき、
ある程度の銀行のあたりをつけておきたいところ。
また、住宅ローンの審査に通りそうかの判断材料として、
「個人信用情報」を取り寄せるのも、やっておきたいことの一つ。
個人信用情報に延滞や異動情報が記載されていると、
審査にかなり影響を及ぼします。
個人信用情報は自分で簡単に取り寄せることができますので、
銀行の仮審査に申し込むよりも、個人信用情報を取り寄せましょう。
あとは、住宅会社と間取りの打合せをして、
土地が見つかったらすぐに住宅ローン審査用の
図面や見積を作成してもらえるようにしておきましょう。
ここではおもに資金・住宅ローンの面から挙げましたが、
土地を探している間にやることはいっぱいあります。
土地が見つかるまでは「長距離走」。
息を切らさないようにしなければいけませんが、
いざ土地が見つかれば「短距離走」。
即断即決を求められます。
いざその時に備えて、やるべきことはしっかりやっておきましょう。

コラムをカテゴリー別で閲覧する