資金計画 後でシマッタ!とならないための家計のシミュレーション法

昨日は、家づくりをスタートしようという方から、
「いくらまで予算を出してもよいでしょうか?」
とのご相談がありました。
家づくりの前に予算を押さえておく、
とっても大事なことですよね!
そこで、ライフプランに基づく
家計の収支予測(キャッシュフロー表)を作成しました。
住宅相談センターではこれから40年間の
家計をシミュレーションしますので、
ちゃんとした根拠をもって住宅の予算を決められるという訳です。
ただ、40年の間にはどんな事が起こるのか分かりません。
良いことばかり起これば嬉しいですが、
逆に悪いことが起こることだって、当然あり得ます。
それじゃあシミュレーションなんて作ったって意味ないじゃん、
と言うとそんなことはありません。
やり方があるのです。
よく、あまり背伸びをせず、想定し得る低い数字で
シミュレーションを作るケースがあります。
そうしておけば、もし予想通りにいかなくても、
それは予想よりも良い、つまり上向きにブレるだけ。
そのように厳しくシミュレーションしておけば、
家計の破たんリスクは減るでしょう。
が、そのために例えば住宅取得費用を抑えたとして、
順調に予想を上回る貯蓄ができたとします。
結果として、厳しくシミュレーションしなくて
良かったという訳です。
でも建てた家は、かなり希望を抑えて我慢してしまった・・・
手元にはかなりの預貯金がある・・・
そんなとき、どう思うでしょうか?
「ホントはもっとよい家を建てたかったのに・・・」
「あの時、予算をケチらなければ良かった・・・」
と思うかもしれません。
家の予算を上げすぎて家計が破たんするのは当然ダメですが、
予算を抑えすぎて満足な暮らしができない・・・
それも良いことではありません。
何ごともバランス、ほどほどがいいという訳です。
では、どうやってバランスを見ればよいのか?
それは、良い場合と悪い場合の2パターン程度設定を変えて
シミュレーションを行い、サジ加減を把握するのです。
例えば、共働きのご夫婦の場合、ずっと共働きを続けた場合と、
途中で奥様が専業主婦になった場合とか。
子どもが私立学校に通った場合と国公立に通った場合とか。
例えば、子どもが1人の場合に比べて3人になれば学費が嵩みます。
その分は他の支出を抑えるか収入を上げなければいけません。
その時の改善策や改善額が分かれば
どれくらい余力があるかが分かりますし、
どれくらい家にお金をかけて良いかも分かるという訳です。
後から“シマッタ!”とならないために。
家計の収支予測(キャッシュフロー表)は、
良かった場合と悪かった場合など、
いくつかのパターンで作成することをお勧めします。

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