この三連休のご相談の中で、住宅会社探し中のご相談者から「営業マンと話す時、どんな点に気をつければよいのでしょうか?」とのご質問がありました。いくら住宅会社が良くても、窓口となる営業マンがダメなら、家づくりは難しくなります。ひとくちに営業マンと言ってもキャリアもスキルもいろいろで、業界歴数十年というベテランも入れば、新人まで様々。中には仕事として住宅を売っているものの全く愛着は無く、住宅は単なる商品で、売るのは食品でも布団でも百科事典でも何でもよいという営業マンもいます。肩書などいくらでも名乗れてしまうので、年齢が高く、肩書きが「営業本部長」でも新人ということは決して珍しくありません。
そういう点でまず確認したいのは、これまでのキャリア。転職の多い業界なので、いまの会社の在籍年数は気にする必要はありませんが、住宅や不動産業界での年数や、これまで建築した棟数などはまず確認したいところ。経験した棟数が多い方が提案の引き出しも増え、不測の事態への対応力や未然に防ぐ段取りなどが期待できるからです。もしそこまでキャリアが無い時は、会社として上司などのサポートがどれくらい期待できるかを確認しましょう。また、スキルという点では、建築士とかインテリアコーディネーター、宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザーといった資格を持っているかも一つの判断材料になります。
ただ、キャリア豊富でスキルが高くても、人柄などが合わないと家づくりがスムーズに進みません。ある調査によると、住宅会社選びの決め手になったのが営業マンだったとの回答が上位に来ています。そこで確認したいのが、これまで担当した顧客がどのような方だったのかということ。例えば、年齢や職業、地域、家の計画(二世帯住宅とか店舗併用住宅とか)などが、自分と似ている顧客を多く担当している営業マンであれば、その営業マンとの相性が悪くない可能性が高いからです。例えば、行きつけのお気に入りのお店だと、来ているお客さんも同じような雰囲気の人が多いのと同様です。相性という点では、話をしていて楽しいとか盛り上がれば良いですが、いまいち話しにくいとか話が噛み合わないと感じるなら、家づくりを進めてもストレスになってしまう可能性があります。
ほかにもチェックポイントはありますが、営業マン選びでまず最低限チェックしたい点は上記の通り、能力(スキル)と人柄(相性)です。こと注文住宅の営業マンは単に売って終わりではなく、間取りの提案から仕様決め、さらに完成後のフォローまで必要なので、スキルが高いだけでもダメですし、相性が良いだけでもダメです。その両方をクリアーするかを意識すると良い営業マンを選べるでしょう。
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名古屋駅前の住宅専門ファイナンシャルプランナー
家計とマイホーム相談室 草野芳史
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