10月1日、各金融機関が10月の住宅ローンの金利を発表しました。変動金利タイプは、ネット銀行を中心にじりじりと上がっていましたが、その動きがついにメガバンクや地銀・信金にまで広がりました! マイナス金利政策を背景に利下げが続いた変動金利タイプの「低金利神話」も、いよいよ金利のある世界に向けて利上げの方向に転換されます。
この春のマイナス金利政策解除では反応しなかったリアルの銀行(メガバンクや地銀・信金)も、7月末にの政策金利の0.25%への引上げでは利上げせざるを得なくなりました。具体的には、各金融機関の一般的な変動金利タイプの店頭基準金利が2.475%だったところ、2.625%と0.15%利上げされ、それに連動するように優遇金利も0.15%程度の利上げとなっています。
逆に、固定金利期間選択タイプや長期の固定金利タイプは、その金利のもととなる長期金利(日本の10年モノ国債の利回り)が7月の1.1%程度から0.8%台まで下がったこともあり、利下げに転じた金融機関もあります。アメリカFRBも利下げに転じたこともあり、これら固定金利については、利上げは一息ついた感があります。
当面、少なくとも年内は政策金利の引上げはないと思われるので、変動金利の利上げもいったんは落ち着きますが、年明け以降には再度の利上げも十分にあり得ます。多くの方が変動金利タイプを借りている、もしくはこれから借りるでしょうが、これまでのような「低金利神話」が崩れていく可能性があるという点を踏まえてご自身の住宅ローン選びを考えることをお勧めします。
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名古屋駅前の住宅専門ファイナンシャルプランナー
家計とマイホーム相談室 草野芳史
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