家計とマイホーム相談室では住宅ローン選びのアドバイスも行っていて、ご希望の方には金利が低い等お勧めな住宅ローンのご紹介もしています。この連休中から4組の方の住宅ローン選びが並行して進んでいますが、ご相談者から立て続けに「提案してもらった銀行のホームページを見ても、草野さんが言っている金利が出ていないのですが、どうなのですか?」といったご質問がありました。例えば、ある地銀の場合、HP上では変動金利が0.975%と出ているところ、草野の予想借入金利はこの半分以下の金利だったりします。銀行というのは堅いイメージがあり「銀行の言うことは絶対」という先入観があると、「ホントに草野が言っているような金利になるの?」と疑問に思う人もいるかもしれません。
でも、こういったことは、名古屋を中心とする東海3県では珍しいことではありません。交渉次第で、HPに記載されている金利よりも、交渉によって下げることも出来るのです。HPに記載されているのはあくまで表向きの金利であり、それとは別に、審査結果によって、すなわち相手を見て「このお客さんは優良顧客だ」と銀行が判断すればより低い金利を提示するという仕掛けになっているからです。逆に、全国展開のメガバンクやネット銀行では、最低金利をホームページ等で公開しており、基本的にその金利よりも下がらず、相手によっては優遇条件が縮小、つまり金利を上げるというやり方をしています。
メガバンクやネット銀行のように、あらかじめ最下限の金利が提示されている方が借りる側に取ってみればやりやすいでしょうが、審査結果によりその最低金利が出せなかった時、借入希望者からは「どうしてこの金利にならないんだ!」とクレームが出ることもあるでしょうから、地銀・信金はそういったクレームを嫌っていると言えるかもしれません(メガバンクはブランド力があるので、強気に出られるということかも!?)。
このような銀行ごとの特性を知らずにネットだけで一生懸命情報を調べていると、圧倒的にネット銀行や信託銀行の条件が良いように見えてきます。特にネット銀行は審査に通りさえすれば、ほぼほぼ最低金利での借り入れができるので、駆け引きいらず、正々堂々借り入れができます。ただ、東海三県、特に名古屋を中心とする愛知県では、「名古屋金利」という言葉があるほど激しい金融機関の競合により全国的に見ても低水準の金利となっています。そのため、金利でもネット銀行に負けず、場合によっては保証料や団信におまけが付き、さらにつなぎ融資が不要だったり審査などの手続きが速かったりと、全国一律で人手をかけずに手続きを行うネット銀行よりも使い勝手が良かったりします。家計とマイホーム相談室へのご相談者でもご自身で調べてネット銀行を候補にしてくる方がいますが、たいがいご相談後は別の銀行をお選びになっています。
決して草野はネット銀行がダメと言う気はなく、実際にネット銀行をお勧めするケースもありますが、ネットの情報だけに頼らず、特に地域の特性を踏まえたた住宅ローン選びをすることをお勧めします。ちなみに、ここでご紹介した情報も、あくまで東海3県、特に名古屋を中心とする愛知県の状況ですから、全国的に見たら全く当てはまらない地域もあるという点にはご注意ください。
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マイホーム購入前に、中立な第三者にご相談を!
名古屋駅前の住宅専門ファイナンシャルプランナー
家計とマイホーム相談室 草野芳史
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